手帖 紀行 季の記憶 食と文化 道草の記 この手帖について 手紙を寄せる

季の記憶帖

同じ土地でも、四季が違えば全く別の顔を見せる。2026年の旅で出会った季節の記憶を、ゆっくりと綴ります。

プロヴァンスの春
春 2026

プロヴァンスのラベンダーが
咲き始める頃

黄金色の光が丘を照らす。ラベンダーはまだ蕾が多く、紫が少しずつ色づき始めていた。老婦人が一輪だけ摘んで、香りを確かめていた。

  • ・朝の光が特に優しい
  • ・風に混じる土と花の香り
  • ・丘の村で出会った静かな午後
パリの春
春 2026

セーヌ沿いの桜と、
散り始めた花びら

チュイルリー公園のベンチで、向かいの女性が本を閉じて空を見上げていた。桜は散り始めていたが、それがまた良い味を出していた。

  • ・午後の光がセーヌに落ちる
  • ・石畳の少し冷たい感触
  • ・自転車の音と遠い話し声
アイスランドの夏
夏 2026

アイスランドの白夜と
溶ける時間感覚

太陽が沈まない夜。地平線がぼんやりと明るいまま、時間感覚がゆっくりと溶けていく。風が強く、声はすぐに消えた。

  • ・低く横から当たる光
  • ・風と波の音だけ
  • ・海と硫黄の匂い
オーストラリア
夏 2026(南半球の冬)

暖かい海で過ごす
静かな時間

日本が夏の時期、オーストラリアは冬。暖かい海でスノーケリングをした。海の中では、人の声はほとんど聞こえない。

  • ・海中の光の屈折
  • ・自分の息と水の音
  • ・白い砂の柔らかさ
スイスアルプス
秋 2025

スイスアルプスの紅葉と
木の匂いのする小屋

針葉樹の緑と山の岩肌。黄金色に変わる落葉樹が、静かな山岳風景に深みを与える。赤い電車がゆっくり登っていく。

  • ・山の頂に落ちる夕焼け
  • ・松の木と土の香り
  • ・ヤギの鈴の音
ニューヨーク
秋 2025

セントラルパークの紅葉と
内省的な街

セントラルパークの紅葉と芸術の季節。ブロードウェイや美術館巡りよりも、公園のベンチで過ごした時間が記憶に残っている。

  • ・雪に反射する街の光
  • ・コーヒーとパンの焼ける匂い
  • ・冷たい空気と暖かい店内
アイスランド冬
冬 2026

アイスランドのオーロラと
暗い夜空

暗い夜空に輝くオーロラ。ブルーラグーンと氷河で特別な冬の旅。体が軽くなる感覚を覚えた。

  • ・低く横から当たる光と影
  • ・冷たい風と温かい温泉
  • ・海と硫黄の匂い
アルプス冬
冬 2026

雪の山岳と
暖かい小屋の光

世界最高峰のスキーリゾート。ツェルマットで雪の山岳美を。木の匂いがする小屋の朝食が忘れられない。

  • ・山の頂に落ちる夕焼け
  • ・冷たい風と暖かい木の床
  • ・ヤギの鈴と風の音

同じ場所を、違う季節に

私たちは同じ場所を繰り返し訪れることを勧めています。
春のプロヴァンスと夏のプロヴァンスは、ほとんど別の土地のように感じられるものです。